想春符
昨日きみは 朝からずっと
いつもの店の いつもの席で
僕を 待ってくれてたね
僕のやるせない胸 君に見せたくないと
思いあがって わざとしたのさ
ごめんね 泣かないでおくれ
忘れかけてた やさしさを
僕が君に 見つけたのは
知らず 知らずのうちだけど
いつか 愛だと気付いた
もう離さないと 心で叫ぶだけ
髪にかざした 一輪は
せめてもの 愛のあかし
一日遅れのクリスマス
決して忘れてたわけじゃない
君の 待っているプレゼント
今の僕には 言えなくて
窓の外には雪が 静かに降り続く
君と過ごした 一年が
春とともに 解けて行く