優良店舗のご紹介

あるタイ人が日本に来た時の印象の一つに電車に乗るのが怖いという感想を持っていました。
今の日本は、一時期のニューヨークに似て殺伐としているようです。

通勤通学のラッシュ時は更にその緊張感が増す。不快な密室に閉じ込められ、押し黙った忍耐の時間。

他人のイヤホンから漏れ落ちる音楽ですら不快感を増徴させる。笑い声が聞こえはじめるのは夕刻の学生の帰宅時間。
楽しそうなのは中高生ぐらいです。
しかし、この中高生もマナーがなっていない楽しそうに話すのはいいが、他の乗客に迷惑のかかる大声や、 座席を我が物のように占有し年長者に席を譲る行為もまず見られません。

しかし、これはまだかわいい方で、大の大人でさえ控えるべき携帯電話の利用を辞めようとはしないし会話も揉め事 のたぐいが多いようでありどうにも居心地が悪い。

注意すれば喧嘩や、下手をすれば殺されるようなご時世である忠告も命がけとなれば控えてしまいます。

携帯メールや、携帯ゲームを熱心にしている人はまだ許せる光景ですが、それでも外国人からみれば異様な光景のよう であり、なにやら不気味な恐怖感を覚えるようで、怖いの意味が見えてきます。

総じて、都会の人々は常にストレスが溜まっています。
心にゆとりが無く常に何かに追い立てられているかのごとくイライラしています。
皆が癒しを求めている。
しかし最近ではどこにでも携帯メールは追いかけてくるし、メールが来ない状況を不安に思っています。
殆どの場合、皆、そんな状況から逃げ出したいと思っています。
"ほんのひと時のやすらぎ"・・とでも言おうか、しかし、一方で誰でもいいから常に誰かと拘りを持っていたいと 思っている人も多いようです。孤立してしまうことへの恐れでしょうか、連絡が途絶えることへの恐怖なのでしょうか、 癒しを求めてSPAへ出かけても携帯は手放せないのでは癒しとは言えません。


あなたが、電話やメールの無い生活を数日間過ごせることのできる精神状態が正常で、それこそが癒しの効果なのです。

20数年恋愛にも興味をもたず働いてきました。若い頃はよかったのですが時が経つにつれて身体に異常が現れ始め てきました。
ホルモンのバランスが崩れ、神経からくる筋肉の硬直が凝りとなって目眩や吐き気という症状を起こすまでになって しまい、冷え性や、更年期障害とも思える症状が出てきました。

日々を忙しくすごしている中では常に精神が緊張状態にあり2〜3日休んだぐらいではこの様な症状があるのか どうかは分かりません。
健康診断を受けても内科的診断では特に異常がある訳ではないのですが明らかに身体には異常が起きていました。

気のせいだという人は多いでしょう、しかし若い頃はスポーツ選手で体力には自身のあった私でさえこの様な状況 は想像していませんでした。
都会の暮らし、特に東京での暮らしは田舎と違い余裕がなく常に急かされています。
次の列車まで30分や1時間待たなければならない環境と、次々に来る列車が常に満員という環境とではおのずと違い があり心に余裕がなくなります。
最近多くなってきたクレーマーも精神的なはけ口の無い病状の一つなのでしょう。
便利な道具は文明を作り後に文化となって行きます。
しかしその一方で人間の持つ精神構造は年長者になればなるほど進化に対応できなくなってきます。
そのギャップが人の心を蝕んでいるようです。
専門化によれば、女性よりもむしろ男性の方が構造的に対応能力が弱いそうである。
日本の社会が抱える問題は政治でも経済でもなく人が生きる環境が無い事のようです。
多くの人が、壊れかけている心身に気付いていない事は大きな社会問題です。
予防策として心と身体に癒しを与えられる時間を是非作って頂きたいと思います。


癒しを求めるにも色々な方法があります。
私もさまざまな癒しを探索してみました。
たっぷりと余暇を取り、世界各国を旅行したり、音楽を聴いたり、絵画や美術を楽しんだり、スポーツや趣味に勤しん だりという具合です。
その間、まったく仕事をしませんでした。
おかげで身体から緊張感がまったくなくなってしまい、とても楽になりました。
その上で適度の緊張感と癒しのバランスが重要な事に気付いたのです。
生活にメリハリをつける事で心のバランスが取れる事もあります。
思い起こせば、働きすぎでした。日本人の持つ気質とでもいうのでしょうか、会社人間の断末魔は心と身体の バランスを崩してしまう事かもしれません。

タイの友人に誘われ現地に行ってみました。
どう言えばよいのか分からないのですが、以前にアメリカに行った時と同じぐらいのカルチャーショックを受けたの は事実です。
このことはおいおい話すとして。
ここで私はタイマッサージなるものと出会いました。
日本では按摩という文化があり、アジアではおのおのの国でそれぞれ違ったタイプのマッサージが存在します。
それほど詳しい訳ではありませんが、おのおの歴史を持つ癒しの文化である事は事実です。
日本や欧米ではSpaという言葉を耳にします。

そもそも「スパ」という言葉は、ペルギーのある町がその発祥の地であると言われています。
その町では、スパは疲労回復や病気治療を求める人々によって代々支えられていたが、今では温泉や鉱泉を意味する 名称として世界的に使われるようになりました。

タイのスパ・コンセプトは、ハーバルバスやマッサージ、瞑想といった古代から伝わる自然療法をブレンドし、 心身の中から外から美しさを探求する、というものです。
タイに近代医学が及ぶ以前、薬を含むすべての修行、学びの場、それは全国どこにでもある施設である必要性から 寺院でありました。そのため、僧侶が医師や薬剤師の役目をはたし、薬草による治療や湿布、マッサージ、その他 いろいろな病気や症状への処方をしていたそうです。

バンコクのワット・ポーのような寺院では、現在も安い料金で昔ながらの古代マッサージ療法を教えており、 タイのマッサージ士としての資格認定も行っています。

仏教の国であるタイではマッサージの基本は心を込めて患者を癒し、病気を治癒するという精神です。
患者を前にし、まず両手を合わせお祈りされる訳なのですが日本の慣習で考えるとまるで死人になったようで少し 違和感を覚えます。

タイには星の数ほどマッサージ店が乱立しています。値段も内容も千差万別です。
首都バンコクの繁華街にも東京の原宿、銀座などの繁華街にあるマクドナルド、スターバックス、ドトール、 ファーストキッチン、ダンキンドーナツ、更に、居酒屋チェーン店全てがマッサージ店に置き換わるぐらいの 数があります。

観光客や地元の駐在員、現地の貧困クラス、中流クラス、セレブ向けのお店などさまざまです。
もちろん誰でもできる訳ではなく、でワットポーで取得したライセンスは皆持っています。
ただ、品質には違いがあり施術者によって旨い下手は当然ある。
しかしどこに行っても一生懸命に癒してくれる。いい加減な施術者が殆どいないのは驚きである。
言葉が通じなくとも施術を受けていれば心から癒されているのが分かります。
仏教から学んだ慈悲の心は、来るものを拒まず癒してくれるオアシスだと私は思っています。

そんな国民性はただそれだけで何やら癒されてくます。私は以来、時間を見つけてはわざわざマッサージを受けに現地 に赴くことになりました。
一般に、マッサージの料金は2時間で約２５０バーツから上は色々あります。
しかし殆どのマッサージは500バーツまでで、日本円にして約1500円ほどです。
日本でマッサージに行けば10分1000円という相場からすると驚きの価格であることから、飛行機代を使っても安く 上がります。
おまけに衣類など全てが安いのでついでに買い物などすればお得感は更にましてきます。


タイに行くようになって暫くは他人には教えたくない私だけの癒しだと考えていました、でも、その内にその事がなんだ か卑しく思えるようになってきました。
聞けば施術者の給料は月に5000バーツぐらいだそうです。
日本円で15000円程度の収入しかない彼らが心を込めてマッサージをしてくれている。
ただでさえ貧困にあえぐ東南アジアの国です。
貧富の差が激しく貧困層を支えるには仕事とそれににあう収入がないと生きていけません。
私にできることは、彼らを応援することぐらいだと考え全ての情報を開示して行くことにしました。



初めてタイに出かけいきなりマッサージ店に入るのも勇気がいることでしょう。
日本人のお客が多いこともあり、店頭に日本語で書いてあるお店も多いですが、だからと言って日本語の通じるお店 は少ないです。
またガイドブックに乗っているマッサージ店は高級店が多くとても割高です。
よっぽどの高級SPA以外は内容もサービスも変わりません。
日本語も通じるとは限らないのでお勧めできません。 それよりも、そんなお店にお金を落としてあげても経営者が喜ぶだけで貧困層の助けにはなりません。
普通のお店で施術を受けてチップをあげれば貧困層への援助に加えて出費も抑えられます。


タイのマッサージ店は、一般的に2階建てが多く、1階はガラス張りで外から見え、フットマッサージのチェアーが 置いてあります。
２階は、タイマッサージ用でマットや個室のある店もあります。
中規模以上のお店（外観では分からない）ではカップルや少人数の団体でいっても区画を確保してくれるので プライバシーは守られます。店内はお客がいても静かです。
あくまでもリラックスする場所だということを理解し、周りに気をつかいましょう。
入店してから受付でマッサージの指定と時間を伝えます。施術者にも始まる前に確認した方がよいでしょう。
施術者は殆ど女性ですが、たまに男性やオカマもいます。
おしゃべり好きな施術者もいますが、最初だけですので少し付き合ってあげるのもよいでしょう。
基本的にタイ語なので何を言っているのかわかりません。
フットマッサージの場合、スカートで気になったりスラックスの時は施術を受けにくいので着替えをさせてもらう とよいでしょう。
チェンジOK?といえば伝わります。
タイマッサージの場合は着替えがマットの上においてあります。
室内は、マッサージを受けている間、エアコンがよく利いているので寒い事があります。
ブランケットがおいてありますが無い時は最初にいいましょう。
支払いは後払いです。
チップは施術者が玄関で待ってるので出るときに目立たないように渡します。
一般に２０％と言われてますが、旅行者は１００バーツが目安でしょう。それ以上は渡さないようにしましょう。

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